2014年11月13日木曜日

月蝕の夜に。。

ちょっと前のお話し。

皆既月食が見たくて、帰りに丘の街の展望台へ。

この丘は毎日通るが、今日はものすごい人だかり。
みんな一番高い場所から月蝕を見ようと言う魂胆だ。

既に展望台の前は行列が出来、入場規制が掛かっているとのこと。

俺は見ると決めたら見る!そう心に誓い、列に並ぶ。

前と後ろに2~3人組の女子グループが並ぶ。


前はOLさん、後ろは、、人妻さんかな?


会話はもっぱら「見られるのかな?」「このままだと見られなくない?」
並んでいるみんなの心が迷っているのを感じる。

列が全然動く気配がない。
どうやら入場規制になったようだ。

うしろの人妻さんたちはあきらめて帰る。


前のOLさんたちはあいかわらずどうしようか迷っている。
ちょっとピリピリしていたので、声を掛けてみる。

ハグ「月蝕見れますかね?」

WEB「さぁ、どうでしょう?」

銀「私は無理だと思うのでこちらのドール展に見に行きたい」

秘「え~、月見ようよ」


ちょっとはピリピリ感が消えた様子。

待ち時間が、相変わらず長いので日常会話を楽しむ。

■秘書美
男っぽいスレンダー美人秘書

■WEB美
大人しくて個性的なWEBデザイナー

■銀美
強め巨乳の銀行員


の3人だ。3人は大学時代の同級生とのこと。

チケット売り場の前までようやくたどり着く。
WEB美と銀美は行きたくない~とグダり出す。

秘書美は頑固なのか、行く!の一点張り。
成り行きから秘書美と二人で月蝕を見に行くことに♪

お、なんかラッキー^^


エレベーターでスカイデッキまで上がる。
しかし、メインはこの上の外の展望台なのだ。

それに行くためにまた並ぶのだが、行く途中での事。

ハグ「あれ?空が曇っている。」

ハグ「月見れないんじゃ。。。」

秘「マジで?ここまで来て見れないなんてヤダ!」

不安は的中。月が雲で隠れてしまう。

秘書美はすっかりふてくされてしまう。

ハグ「どうする?このままだと見れないよね。
俺は見れなくてもいいから今日は秘書美ともうちょっと話したいって思ってるよ。」

秘「わたしもハグさんともうちょっと話したい。」


結局、屋外展望台はあきらめて、布の街の使えるピザ屋さんに。
席はカウンターにしてもらう。

店内はがやがやしているけれども、それが二人の距離を縮めることになってくれた。


秘書美は毎日残業だらけで、帰るのも終電間際。
彼氏はいるのだが、あまりに時間が合わないので崩壊寸前の様子。
ストレスもかなり溜まっているようだった。

二人はワインを楽しみながら恋愛の話をする。

秘「わたしさ、あいつとはもう無いかなって」

ハグ「良いんじゃない?」

秘「代わりに良い人いないかな~」

その言葉を聞いて微笑みを返したが、それ以上のことは言わなかった。

秘書美は何か言いたそうだった。


言いたいことが分かったので、あえて帰りはあっさりと別れる雰囲気を作る。
また会いたいと思わせるために。

ハグ「またね」

と今までされたことがないだろう優しいハグを3分くらいしてお別れ。
秘書美はびっくりしていたようだった。


別れてからしばらくすると電話が鳴る。

秘「あのさぁ、今から来てよ。私○○駅だから」


そんなに遠くない距離。
ちょっと悩んだがタクシー代もそんなにしないだろうと言う判断。

ハグ「20分くらいで行くから待ってて」

彼女と合流し、家に呼ばれる。

中はナチュラル感あふれる、女性らしい部屋だった。

ハグ「意外に女の子してんだね」

秘「うるさいっ、、、ん」

その言葉を待っていたように自分から唇を奪いに行く。

ハグ「かわいいじゃん。」

そして長い夜が始まった。。。

・・夜はつづく

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